お手入れ(トリミング・グルーミング)

トリミングとグルーミングの違いとは

トリミングは聞いたことがあると思いますが、グルーミングは知っていますか?
トリミングは「トリム(刈り込む、整える)」する行為で、トリミングが必要なのはトイプードルや、シーズー、マルチーズなどの長毛種です。
犬の美しさのためだけではなく、夏場のサマーカットなどの目的もあります。
トリミングはトリミングサロンでお願いする方も多いのではないでしょうか。

一方、グルーミングは元々は「毛づくろい」の意味ですが、ブラッシングやシャンプー、爪切りや、目や耳の掃除、歯磨きなど、体全体のお手入れを指します。
グルーミングは飼い主さん自身でやってあげることで、健康管理やスキンシップというメリットがあります。

グルーミングのポイント

ブラッシング

ブラシやコームなどで毛をとかし、毛並みを整え、毛玉を取ってあげましょう。
犬の血行を促進やリラックス効果にもつながります。

とくに毛玉ができやすい長毛種は、できれば毎日ブラッシングしてあげましょう。
ブラッシングの際に抜け毛や、ノミやダニ、皮膚の汚れや傷などのチェックもできますので、愛犬が嫌がらないように、ブラッシングが好きになるようにリラックスさせてあげましょう。

シャンプー

シャンプーの頻度は月に1~2回程度、毎月サロンでトリミングしている場合には必要な場合にシャンプーをしてあげましょう。

犬のシャンプーの目的は臭いや、古い皮脂や汚れ、ノミやダニがついて不衛生にならないようにしてあげましょう。皮膚病や炎症の原因になりますので定期的にきれいにしてあげましょう。

爪切り

屋内で暮らす犬が増えていますので、フローリングを歩いて転んでしまったり、壁やフローリングを傷つけてしまったりなど、犬の安全はもちろん、飼い主さんも安心して暮らせるように定期的に爪切りをしてあげる必要があります。
頻度は月に1~2回程度で、歩いている時にカチャカチャ音がするようなら切ってあげましょう。

また、イヌの爪には血管が通っていますので、切りすぎには注意が必要です。
もしも出血してしまった場合には、止血剤を塗ってあげましょう。

足の裏の毛が伸びすぎている場合にもフローリングで滑りやすくなりますので、ペット用のバリカンでカットしてあげましょう。

目や耳の掃除

犬の耳は人間と違い通気性が悪く、湿気や汚れが溜まりやすくなっています。
汚れが溜まっていると、臭いが強くなったり耳の病気になりやすくなります。
犬が耳を気にしていたり、良く耳を搔いている場合には注意して見てみてください。
1週に1回程度は耳の掃除をしてあげましょう。

また、目はすぐに気が付けるポイントですが、常に清潔に保ってあげましょう。

歯磨き

犬も人間と同じように歯石(プラーク)がたまったり、歯周病になります。
できれば毎日、犬用の歯磨き粉や、歯ブラシを使って磨いてあげましょう。
※人間用の歯磨き粉はキシリトールが多いので絶対に使わないようにしましょう。

犬が長い時間の歯磨きを嫌がるようであれば、2回に分けて最初は上の歯、次に下の歯を磨くようにしてあげます。

その他ケア

肉球や肛門腺など、毎日のスキンシップの中で愛犬が清潔か、悪臭がしていないかチェックしてあげましょう。
犬も人間と同じく、不潔だったり悪臭がしているような場合には病気になったり炎症を起こしたり、健康に害が出てしまいます。

定期的なお手入れで、犬も飼い主もみんなが快適に暮らしをしましょう。